介護食について

入所者のお年寄りの皆様にとって食べる事は大きな楽しみだと思います。
高齢になると誰でも歯が悪くなって、噛む力(そしゃく咀嚼)が弱くなり、唾液の分泌が減って食べ物を飲み込む力(えんげ嚥下)が衰えてきます。
口から食物を摂取することは、脳に刺激を与えて高齢者の健康な生活の維持にとても重要ですが、美味しく食事をすることは、高齢者にとって生きがいにもつながる大切なことですから、非常に大きな役割を持っています。
私たちは生きていくために、栄養をとることをしなくてはいけません。しかし年を重ねるにつれて食べ物の味や匂いを感じる感覚が低下し、飲み込む力も弱くむせることが多くなります。
また内蔵の機能も衰えるため、栄養を消化吸収する胃腸の働きが鈍くなり、十分な栄養を取りにくくなってきます。
それでも、その人に合った食事形態で召し上がることで口内・腸などの機能保持と健康を保つための土台をつくることで、病気を予防したり、病気から回復する力をつけることにもなりますので、私共は、色々な工夫を凝らし、こすもの入所者の皆さんに楽しみにしてもらえる食事を提供できればと考えます。

平成25年 4月

介護老人保険施設こすも 施設長
黒田 留未

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