「尿路感染症」について

尿路感染症は、感染の場所によって腎盂腎炎・膀胱炎・尿道炎と言われます。

男性よりも尿道口が肛門に近く、尿道が短い女性に起こりやすいと言われていますが、高齢者では差が無くなってくるようです。

簡単な特徴のある症状として、
腎盂腎炎・・・高熱・背部痛・腰痛・混濁尿
膀胱炎・・・頻尿・血尿・残尿感・排尿時痛
尿道炎・・・排尿時痛・尿道のかゆみ・膿尿
前立腺炎・・・高熱・混濁尿・会陰部痛

尿路感染の場合では、膀胱炎が多くみられるようです。

前立腺炎は、前立腺肥大症が合併していると罹りやすいように思います。

高齢の方で、排尿障害のために膀胱留置カテーテルの使用が多いことや前立腺肥大、また神経因性膀胱といった基礎疾患による尿流障害(筋力の低下も加わり、慢性的に膀胱内にたまった尿を全て外に出すことができず、残尿として残ってしまう)そういった障害が高齢者には多く見られ、尿路感染症の頻度が高くなります。
まずは、水分を意識しながら多めに摂取してください。
治療は、抗生物質の使用となります。

また、特に女性は外陰部の衛星管理が大切ですね。
膀胱炎では、冷えや体力の低下が症状を悪化させるので、お腹を冷やさないようにしたほうが良いです。

理事長 黒田留未

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